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ベトナムのコロナ対策の成功の鍵

ベトナムのコロナ対策の成功の鍵

日本も含め、アメリカ、ブラジル、世界がコロナ対策と経済回復との狭間で大きな成果も対策も打てない状況の中で、ベトナムのコロナ対策では世界でも優等生です。ベトナムに駐在している(6年3が月:2020年8月末現在)私も医療体制の脆弱なこの国でコロナが広がり始めたら即、帰国をしなければならないと考え、荷物を纏めいつでも出国できる体制を整えていますが、今のところ、日本に帰国するよりベトナムに居た方がより安全ではないかと思っています。

やはり、ベトナムのコロナ対策の成功の鍵は、

  1. 共産国で“お国”の言うことは絶対であることを国民皆に浸透していること。
  2. 政府は、自国の医療体制の脆弱さを知っており、封じ込めこそが唯一の対策であることを知っていること。
  3. 国民が政府の対応を評価していること。

があると感じています。TVで日本の対応を見ると中途半端で有効な手が打てていないなと感じます。

2020年4月1日から22日間の徹底したロックダウンで第一波を一人の死者も出さずに乗り切り7月25日にダナンの第2波の到来までの約100日間は通常生活を送ることが出来た。

ダナンの感染者発見からダナンのロックダウンとハノイ、ホーチミンのソーシャルディスタンス実施は、非常に早く手を打てていると思いますが、残念ながら感染者発見前に広がったクラスターで、ベトナム国内の死者も出、累積感染者も1000人を超えています(8月21日現在)。

また、100日前の慎重な生活に戻ってしまいました。これからどうなるか分かりませんが、7月25日から約1か月経った今を見ると爆発的な感染拡大は何とか防ぎきるのではないかと思います。

今の状態は、ベトナムから日本へ帰国すれば成田近辺で2週間隔離、逆(日本からベトナム)はいつ戻れるか分からない状況です。日本の駐在員と話をすると今、高齢の親が危篤または死亡となった場合、帰国しても死に目にも会えず、葬式にも出られず、ベトナムに戻れないためにベトナムの会社の職場を失うまたは仲間に迷惑を掛けることになるかも知れないので今は何があっても帰国できないとの悲痛な話をよく聞きます。