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インドの建設基本情報

インドの建設基本情報

インドの人口、経済規模などの基礎情報、建設単価や建設市況などの建設情報をまとめました。

1. 基礎データ (世銀データベース)

1.1. 国土: 2,973,190 sq km (日本の816%)
1.2. 人口: 1,356,217,328 (2017 日本の1067%)
1.3. 経済規模 GDP: 2,719 Billi $ (2017 日本の56%)
1.4. 経済規模 GDP 一人当: 2,010 $ (2017 日本の5%)
1.5. 気候風土:
インドには6つの気候帯があるが、ニューデリーは温帯夏雨気候、ムンバイやチェンナイはサバナ気候。西部と北部は地震があり、サイクロンもある。

2. 建設情報(現地提携コンサルからの聞き取り情報)

2.1. 工業生産額(建設投資含む) (NV.IND.TOTL.CD)

US$ 727,163 million (2017 日本の50%)
年成長率: 6.86% (2018)

2.2. 建設単価(ムンバイ)

建物の種類  単価(USD/m2)
住宅
 高層住宅 一般仕様 571 ~ 718
 高層住宅 高級仕様 874 ~ 1047
事務所
 高層事務所 一般仕様 500 ~ 571
 高層事務所 高級仕様 571 ~ 714
ホテル
 高級ホテル 1,429 ~ 1,857
工場
 平屋 建築工事のみ 357 ~ 429
 一般の工場 設備電機含む 500 ~ 600
 高度な工場 設備電機含む 700 ~
病院
 民間病院 643 ~ 829

2.3. 建設関連市況

インドの建設業界は2018年に成長の勢いを取り戻し、実質ベースで8.8%増となり、2017年の1.9%から大幅に増加した。これは、経済状況の好調な発展、投資家の信頼の向上、輸送インフラ、エネルギーおよび住宅プロジェクトへの投資に牽引された結果である。 2018-2019年の予算では、政府はインフラ開発への支出を20.9%増加させ、2017-2018会計年度の4.9兆インドル(759億米ドル)から6.0兆インドル(892億米ドル)に増加した。

国のインフラの開発と住宅セクターの改善に対する政府の取り組みに牽引され、予測期間(2019〜2023年)にわたって拡大し続けると予想されている。政府による交通インフラ、エネルギー、住宅プロジェクトへの継続的な投資は、バーラマラ計画、UDAN(Ude Desh ka Aam Nagrik)計画、およびAayushman Bharatプログラムなどの旗艦プログラムの下で、業界の成長を牽引すると予想される。

2.4. 主な工業団地

製薬関連では、Andhra Pradesh, Gujarat, Maharashtra, and Goaの3地区内の王業団地に多くの工場が存在している。原薬工場群は国内各所、Ahmedabad, Vadodara, Mumbai, Aurangabad, Pune, Jammu, Pantnagar, Haridwar, Dehradun, Sikkim, Hyderabad, Chennai, Mysore, Bangalore, and Visakhapatnam (Vizag)などに存在している。INVEST INDIAのホームページ(下図)も参考にしてもよいだろう。また、一般産業分野のオーナー様は本HPの工業団地情報ページも参照されたい。

2.5. 設計及び建設品質

日系ゼネコンもインド国内ではあまり実績は多くないようだ。あるゼネコンにヒアリングしたところ、どの国でも実際の工事は現地のサブコンが請け負うことになるが、インドのサブコンを日本品質でコントロールすることや契約クレーム処理の難しさを感じている模様。

設計については、現地で設計コンサルタントは数多く、特殊建築でなければ問題無く設計できる。医薬工場や食品工場設計でもシーエムプラス提携パートナーは多くの実績があり問題は無い。クリーンルームの設計では壁・天井は基本的にクリーンパネルで構成することが多く、また、その制作ベンダーも国内に存在するので、費用は思いのほか高くはない。

3. インドの魅力

インド人は世界では極めて優秀な人種であると認識されているはずだが、実際にインド国内でプロジェクトを遂行してみると、意外と英語が喋れない人も少なくなく、筆者の個人的判断としては「製造業界や建設業界で本当に優秀な人は、国外で働いており、国内で働いている技術者のレベルは必ずしも高いわけではない。」というものである。また、我々外国人にはわかりづらいカーストの悪例もまだまだ存在し、皆が平等であると思い込んで従業員管理することにも注意が必要と感じた。カーストが原因かどうかは自信が無いが、マネージメントと一般従業員との間にも大きなギャップを感じる。国土が広いので地方での活動にはその地域の慣習にも配慮が必要であろう。ちょっとやそっとの期間では、その奥深さを正しく表現できない難しさがある。

インドの魅力というタイトルとは関係ないが、この国の数字の数え方で他の国では存在しないLakhという単位(1-Lakhが10万、表示は1,00,000)があって、日常の会話でも盛んに出てくるので覚えておいてもらいたい。例えば、100万は10Lakhsである。

4. 海外投資を支援する政府機関

商工省産業国内取引促進局(Department for Promotion of Industry and Internal Trade: DPIIT, Ministry of Commerce & Industry)

インベスト・インディア(Invest India)