タイ国 建設許認可関連
2022年 タイ国 建設許認可関連
タイでの建設許可は、バンコク首都圏庁(BMA Bangkok Metropolitan Administration – กรุงเทพมหานคร)または敷地のある市町村の地方当局に申請することになります。
建設業許可申請の流れを図に示します。
許認可の期間
- 許認可の可否は、当局への提出後45日以内に通知されます。当局は、追加の必要書類など合理的な理由があれば、各回45日間(45日間+45日間+45日間)で2回の期間延長を要求することができます。
- 当局は、申請書類に不適合事項があれば、設計変更を要求できます。その場合、30日以内に要求に応じて図書修正します。30日以内に修正が提出されなければ、申請取り消しとなります。
建設許可証の提出は、プロジェクト発注者または代表者が、コンサルタントが作成した補足書類を添えて行うことになります。
必要書類 | 作成者 | 書類サイナー |
1. 許可申請書 | プロジェクト発注者 | プロジェクト発注者 |
2. 会社登録、納税番号、権利証等の プロジェクト情報 |
プロジェクト発注者 | プロジェクト発注者 |
3. 建築士、エンジニア(機械、防火、電気その他)の免許証及び申請書 | 建築士 | 建築士 |
4. 工事監理者免許及び申請者 (建築士および技術者) |
工事監理者※1 | 工事監理者※1 |
5. 建築図面、敷地図面 | 建築士 | 建築士 |
6. 技術図面・計算書 | エンジニア | エンジニア |
*工事監理書は、プロジェクト発注者または施工会社によって作成される事もあります。
タイ国では、設計者と工事監理者とは別の職種となっており、一般的には工事監理は設計者ではなく専門の工事監理者を雇用します。状況に応じて、設計者がそのまま工事監理する事もあります。
建設期間中、当局は予告なしでも定期的に現場を視察にきます。建設工事監督者は、承認された設計通りに建設されていることを監理するため、現場に常駐または常に呼び出しに応じられる体制にする必要があります。
工事完了後、建物使用のために建築物完了書を申請します。
建築物完了書の申請の流れ
現場検査後、指摘事項がなければ1週間以内に証明書が発行されます。
その他許認可
- EIA(環境影響評価)/EHIA(環境・健康影響評価)/IEE(初期環境審査)
タイ工業団地公社が定義したEIA/EHIA/IEE下記プロセス参照https://old.ieat.go.th/handbook/Program_IEAT/pages/en/Detail/2.2.html - 建築物完了書(建築完了後、開業前に申請)
申請書様式はタイ国工業団地公社の下記参照
http://www.ieat-bangpoo.go.th/cms/dc/20180606090900.02_5_TH_EN
【執筆者】
シーエムプラス海外情報発信HP事務局