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タイの建設基本情報

タイの建設基本情報

タイの人口、経済規模などの基礎情報、建設単価や建設市況などの建設情報をまとめました。

1. 基礎データ (世銀データベース)

1.1. 国土: 510,890 sq km (日本の1357%)
1.2. 人口: 69,799,978 (2020 日本の55%)
1.3. 経済規模 GDP: GDP: 5.016 Billi $ (2020 日本の10%)
1.4. 経済規模 GDP 一人当り: 7.186 $ (2020 日本の17%)

1.5. 気候風土:
熱帯モンスーン気候・自然災害は少なく、地震や台風はあまりない。バンコク周辺の洪水は多い。

タイは仏教国であり、左側通行、靴を脱ぐなど日本文化と共通点が多い。Lineが普及していることも日本と似ている。民間病院による医療観光が有名であるが、近年公立病院も設備投資が多く、サービスが改善していると言われている。

2. 建設情報(現地提携コンサルからの聞き取り情報)

2.1. 工業生産額(建設投資含む) (NV.IND.TOTL.CD)

US$ 166,030 million (2020 日本の11%)
年成長率-9.1% (2020)

2.2. 建設単価(バンコク)
2022年第1四半期 ARCADIS及び提携現地コンサルタントから

2.3. 建設関連市況

ここ数年は新たな建設プロジェクトが少なくなっているが、いくつかの大型プロジェクトは進行している。タイ政府は東部経済回廊(EEC)のインフラに投資し、外資の誘致を進めており、東部への高速鉄道がようやく着工したことで今後の成長が期待されている。

2.4. 主な工業団地

上記EECの他、カンボジア国境に近いサケオ特別経済区SEZ、マレーシア国境に近いソンクラーSEZ等5地域の第1期の5か所に続き、チェンライ等第2期の5地域、合計10地域が指定されている。

2.5 設計及び建設品質

タイは外資の設計事務所を許可していないので、現地の設計事務所やエンジニアリング会社が設計を担う。これら設計事務所やエンジニアリング会社は実力もあり、特殊な設計に関しては海外の専門会社と適宜連携して設計をこなしている。アメリカのLEEDを参考にしたタイ独自の省エネ環境基準制度 TREES Thailand’s Rating of Energy and Environmental Sustainability がタイでは急速に普及している。

3. タイの魅力

タイは最大の親日派と言われている。毎年10%以上の高度成長時代を経て、中進国となったタイは、2036年までに高所得の仲間入りをするという目標を設定した「タイランド4.0」を政策として挙げ、外資を積極的に誘致しており、日本に対する期待は大きい。

4. 海外投資を支援する政府機関

The Office of the Board of Investment (BOI)
https://www.boi.go.th/index.php?page=index