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マレーシアの求人動向 2023年第3四半期(Q3)

マレーシアの求人動向 2023年第3四半期(Q3)

各国の求人動向をPersol Kelly様から掲載していただきました。各国の賃金情報から閲覧するか、以下のリンク先をご参考としてください。


以下のグラフは、日系・非日系企業から弊社にご依頼をいただく新規採用求人数を示しており、1年前の同時期を100とした場合の推移を示しております。
四半期ごとの通年推移を見ると同時に、前期比・昨年同期比から各国の求人増減の動向をご参照ください。
※これらの情報は、PERSOLKELLYの各海外現地法人および提携先企業の求人データを元に作成しています。
各コメントは2023年9月末日現在の内容になります。最新の動向は、直接営業担当宛にご照会ください。

2023年7月、マレーシアの失業者数は前年比で6.7%減少し、今年は4万1500人減となった。マレーシア統計局によると、7月の失業者数は579,200人で、失業率は3.4%で維持されている。

失業者の80.2%は職を積極的に探しており、仕事があればすぐに就くことができる完全失業者で、前月比で0.5%減少し、46万4700人となった。長期失業者は6.3%で、15~24歳の若者層の失業率は10.9%だった。

雇用に関しては、7月に働いている人々の数は前月比で0.2%増加し、総数は1634万人となった。また、前年比で35万6600人増加し、2.2%の増加となった。サービスセクター、特に飲食サービス、卸売小売業、教育活動では雇用者数が増加し、建設業と鉱業・採石業においても雇用者数は増加したが、製造業と農業はわずかに減少した。

経済成長に支えられ、国内需要と経済活動が活発に動いているため、マレーシアの労働市場は改善されている。ただし、世界経済は高いインフレーションと高金利の影響を継続的に受けており、中国の経済再開が支えとなるものの、世界経済の成長は遅く、マレーシアの経済成長は引き続き穏やかなペースで続くと予想されている。

2023年は市場の需要増加の背景もあり、自社内のコンサルタントを増員した。結果、前年同期比で199%と高い水準で求人数増となった。前期比では93%と微減ではあるが、依然として高い水準で企業が採用活動を継続している状況である。

求職者側の反応としては、2022年にマレーシアの採用市場が回復し、多くの労働者が転職をした結果、今年は昨年に比べると労働者の流動性は若干鈍化しているといえる。

業界で見ると、ペナンやジョホールなどは大手外資系企業の進出が増えているため、依然ITや物流関連の職種需要が高い。

日系企業においては、業界職種万遍なく採用活動を実施している。特にシニア従業員が今後定年などを迎える企業においては、2-3年後の人員配置を見据えたエグゼクティブ層の採用活動に力を入れている様子だ。

日本人求職者数は増加傾向にあり、特に子どもの教育を目的にマレーシア移住を希望する求職者が増えている。マレーシアはインターナショナルスクールが日本と比べて安価なことや、治安やインフラ面でも安定してるため家族での移住地として依然人気が高い状況といえる。

日本人向けの求人は、BPO業界からの日本語が必要なポジションが依然として需要が高く、その他製造業界での営業職やIT関連職種の募集も増えている。

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