- 2025 . 03 . 21
- ベトナム
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ベトナム政府決定 270/QD-TTg:
2030年までの製薬産業発展計画と2045年までの展望
目的
ベトナム政府は13日、「2030年までの製薬業発展計画および45年までの展望」を承認する首相決定270号(270/QD-TTg)を公布し、2045年までの展望を示した。
1. 発展の視点
– 製薬産業を高付加価値の経済分野と位置づける。
– ベトナムの天然資源を活用した医薬品の開発を促進。
– 医薬品原料の生産地域への投資計画を策定。
– 多国籍企業には化学合成法による製薬生産への投資を促し、国内企業には天然由来の医薬品開発への投資を促進。
2. 目標
2030年までの目標
– 医薬品原料の国内需要の20%を国内生産で供給。
– 健康補助食品および化粧品の原料の50%を国内供給。
– 一部の天然医薬品の輸出成長率を年間10%以上に維持。
2045年までの目標
– ベトナムの製薬産業を高度技術を有する競争力のある産業とし、グローバルな医薬品バリューチェーンに参画。
– 製薬産業の生産成長率を年間8~11%に維持。
3. 主要な実施課題
法規制の整備
– 製薬業界関連の規制・基準の更新。
– 行政手続きの改革・簡素化。
科学技術、人材育成
– 研究開発および技術移転の促進。
– 製薬企業に対し、科学技術開発のための基金設立を奨励。
– 製薬分野の専門家・研究者の活動環境の整備。
国際協力
– 国際的な製薬化学フォーラム・組織への積極的な参加。
4. 投資を募集する主要製薬プロジェクト
No. | プロジェクト名 | 内容 | 投資期間 |
1 | 製薬工業団地プロジェクト | 北部・中部・南部の一部の工業団地の新規インフラ建設。国内外の企業の医薬品原料および医薬品生産への投資誘致。 | 2025~2030年 |
2 | GMP基準を満たす国内薬用資源活用の製薬生産プロジェクト | GMP基準の工場建設。国内の薬用資源を活用した医薬品成分、定量抽出物、活性成分を多く含む精油の生産。 | 2025~2035年 |
3 | GMP基準を満たす賦形剤・ミネラル・ビタミン補助剤生産プロジェクト | GMP基準の工場建設。賦形剤、ミネラル(亜鉛、カルシウムなど)、ビタミンの生産。 | 2025~2035年 |
4 | GMP基準を満たす特殊医薬品・新薬製造プロジェクト | GMP基準の工場建設。化学合成・化学生合成法を用いた特殊医薬品、新薬、特定治療薬の製造。 | 2025~2045年 |