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ベトナムにおける建設許可手続き

ベトナムにおける建設許可手続き

建設法に基づき、投資家は、建設を開始する前に、まず各州人民委員会建設部が発行した建設許可を取得する必要がある。

住宅開発プロジェクトの投資家は、記載されているすべての申請書類に加えて、EIA(Environment Impact Assessment- 環境影響評価)および防消火施設の証明書を申請書類に提出する必要がある。申請書類には、設計実施図面と土地使用権証明書と土地賃貸契約が含まれる。基本的にこれらは必須であり、作業の場所と説明、階高と海抜、敷地境界線、全体の敷地計画、主要な断面、主要な標高、構造計画と基礎設計、環境と安全の技術的な詳細内容となっている。また、原材料、電力のインフラ接続の概略線図、通信、給水、雨水排水システム、および主要な機器点数なども含まれる。建設許可申請は、境界および近隣と承認された計画(サイトカバレッジ、区画比率、駐車場)と干渉するさまざまなコンプライアンスに対してチェックされる。発行機関は、実施を円滑に遂行させるために、投資家に対して申請内容の違反の修正と再提出をタイムリーに通知する必要がある。申請書の内容、建設許可の手順は、2012年9月4日付の政令64/2012 / NDCPおよび2012年12月20日付のCirculation 10/2012 / TT-BXDに準拠している。

設計段階では、設計成果物と申請業務とが密接に絡み合っており、最終的に建設許可を得るまでに6-10か月かかる。この申請に要する期間は、投資額、建屋のサイズ、プロジェクトのクラス(例えば医薬工場はクラス1)、建設場所(工業団地など)によって違うため、綿密に調査しておかなければプロジェクトスケジュールそのものが破綻しかねない。