シンガポールの求人動向 2023年第3四半期

シンガポールの求人動向 2023年第3四半期（Q3）

各国の求人動向をPersol Kelly様から掲載していただきました。各国の賃金情報から閲覧するか、以下のリンク先をご参考としてください。

以下のグラフは、日系・非日系企業から弊社にご依頼をいただく新規採用求人数を示しており、1年前の同時期を100とした場合の推移を示しております。
四半期ごとの通年推移を見ると同時に、前期比・昨年同期比から各国の求人増減の動向をご参照ください。
※これらの情報は、PERSOLKELLYの各海外現地法人および提携先企業の求人データを元に作成しています。
各コメントは2023年9月末日現在の内容になります。最新の動向は、直接営業担当宛にご照会ください。

2023年第3四半期において、シンガポールの雇用市場は全体的に求職者にとって厳しい状況が続いた。失業率は2.1%であり、第2四半期の1.8%よりやや高くなった。これは、製造業や情報通信業など一部のセクターにおける採用活動の減速に起因している。しかし、現地の雇用率は改善が続き、2023年第3四半期には64.8%から65.1%に上昇した。これは、居住者（resident）ステータスの雇用が引き続き成長し、2023年第3四半期には334万人から336万人に増加したことによるものだ。

2023年第4四半期においても、雇用市場はタイト状態で、失業率は低水準を維持する予想だ。さらに、グローバルな経済の減速により、一部のセクターにおける採用活動は引き続き鈍化する可能性がある。年末に向けて好調な見通しを持つセクターは、ヘルスケア・ライフサイエンス、金融・不動産、および消費者サービスとみられている。

2023年において、シンガポールの雇用市場では以下のような傾向が見られる。

厳しい労働市場：労働市場は2023年を通じて求職者にとって厳しい状態が続き、失業率は低水準を維持している。要因は、高いインフレーション、人口増加、そして高齢化する労働人口などが挙げられる。
熟練労働者（skilled workers）への高まる需要：急速な技術変革とビジネスの複雑化を背景にテクノロジー、ヘルスケア、エンジニアリングなどの分野で、熟練労働者への需要が増加している。
賃金上昇：数年間にわたり賃金が上昇し続けており、労働力確保への需要の高さを反映している。労働者にとっては好ましい状況だが、雇用主にとっては大きな課題でもある。
人口構成の変化：シンガポールの人口構成は変化している。高齢化が進み、外国人労働者の数は減少している。これにより賃金上昇への圧力がかかり、雇用主にとって労働者の確保がより困難になっている。
テクノロジータレントへの強い需要：テクノロジーセクターがシンガポールの雇用増加を牽引している。2023年第3四半期にはこのセクターの雇用主が最も積極的な採用意向を示しており、これは、あらゆる産業でデジタル化を継続的に推し進めていることが背景にある。
ヘルスケア労働者への需要増加：ヘルスケアセクターも今後の数四半期において引き続き積極的な採用が予測される。これは高齢化する人口や医療サービスへの需要増加によるものだ。
ソフトスキルの重要性：雇用主はコミュニケーション、協働、批判的思考などのソフトスキルにますます重点を置いている。急速に変化するビジネス環境において従業員が活躍するためにはこれらのスキルが不可欠であると考えられている。
リモートおよびハイブリッドワークへのシフト：パンデミックにより、リモートおよびハイブリッドな働き方へのシフトが加速した。多くの雇用主が従業員にフルもしくは一部在宅勤務可のフレキシブルな働き方を認めている。

2023年第4四半期には、テクノロジー、金融サービス、ヘルスケアなどの主要セクターで引き続き雇用の見通しが良好であ
る。しかし、不確実な世界経済の見通しを考慮して、雇用主はより慎重な採用を行う可能性がある。

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お問合せ：
パーソルケリージャパンデスク　堀岡（ほりおか）

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