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フィリピンの求人動向

フィリピンの求人動向

各国の求人動向をPersol Kelly様から掲載していただきました。各国の賃金情報から閲覧するか、以下のリンク先をご参考としてください。


以下のグラフは、日系・非日系企業から弊社にご依頼をいただく新規採用求人数を示しており、1年前の同時期を100とした場合の推移を示しております。

四半期ごとの通年推移を見ると同時に、前期比・昨年同期比から各国の求人増減の動向をご参照ください。

※これらの情報は、PERSOLKELLYの各海外現地法人および提携先企業の求人データを元に作成しています。
各コメントは2023年3月末日現在の内容になります。最新の動向は、直接営業担当宛にご照会ください。

フィリピン中央銀行は2023年最初の政策会合にて、基準金利を6%に引き上げ、昨年から始まった引き締めサイクルを継続させた。これにより基準金利は2008年8月以来の高水準に達した一方で、フィリピン統計局によると、2022年第4四半期の実質GDP成長率は前年同期比7.2%増であり、年間の実質GDP成長率は政府目標である7.5%を上回り、7.6%で着地した。

フィリピン統計局(PSA)によると、2023年1月時点での失業率は4.8%と前年度の5.4%に比べ僅かに低下しており、引き続き低い水準を維持している。

弊社が扱う求人の動向は、第1四半期の新規求人数が前年同期比で139%増という好調な数字を記録した。現在の市場は日本人と外国籍スタッフの双方において完全な売り手市場であり、求人数が求職者数を大きく上回る状況が続いている。

求職者からのスキルアップやキャリアアップの需要が高まっていることをうけ、企業は従業員のスキルアップやキャリアアップを支援する制度を導入するなど、新しいトレンドが生まれている。採用市場においては、特にIT・BPO産業やデジタルマーケティングなどの分野で需要が高く、採用活動が積極的に進んでいる。また、リモートワークの普及により求職者にとってより幅広い選択肢が提供されている。

日本人の現地採用に関しては、特にマネジメントポジションの求人が増加傾向にある。これは、コロナ禍で各企業の人事戦略に変更が現れ、駐在員を減らし、より優秀な現地採用の人材を高い給与で雇用することを目指す動きが原因と考えられる。さらに、最近では財務や内部統制などのバックオフィスの責任者の求人も増えており、日本人候補者にとっては、フィリピンでの就職における選択肢が増加している。

また、第4四半期に引き続き、ジョブオファー時の給与水準が高騰しており、2023年2月時点でのインフレ率は8.6%に達しています。そのため、企業は既存の社員を含めた待遇の改善に苦慮している。今後の人材採用を検討している企業には、求職者のニーズに合わせて、給与テーブルや勤務体系、福利厚生、ボーナス支給などの一層の柔軟な改定が求めらる。

弊社人事労務コンサルティングサービスへは、昇給や通勤手当に関する質問が最近よく寄せられていることも昨今の企業の待遇改善や従業員エンゲージメントの必要性をよく反映していると言える。

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お問合せ:
パーソルケリージャパンデスク 堀岡(ほりおか)

persolapjapandesk@persolkelly.com

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